当企業団は、岡山県広域的水道整備計画に位置づけられた圏域における安定的な給水体制を確保するため、昭和59年11月に岡山県及び吉井川水系団体(2市13町2企業団)により「岡山県吉井川広域水道企業団」として設立しました。平成3年度には、高梁川水系団体の参画により組織名称を「岡山県広域水道企業団」と改めました。
その後、新規団体の参画や既存団体の増量、市町村合併を経て、平成23年3月現在では、構成団体数18団体(県及び17市町)、1日最大供給量218,300m3/日の水道用水を供給する計画としています。
しかしながら、近年水道事業を取り巻く環境は、少子化による人口減少傾向、節水意識の高まり、企業のコスト削減対策により、水需要は横ばい傾向となっています。
一方、厚生労働省は、拡張から更新の時代へと移行した日本の水道について、今後の重点的な政策課題とその課題に対処するための具体的な施策及び方策、工程等を包括的に明示した「水道ビジョン」(平成16年6月)を公表し、「水道ビジョン」の目標を達成するための地方公共団体の取り組みとして「地域水道ビジョン」の策定が推奨されています。
こうした背景の下、当企業団の抱える様々な課題に適切に対応出来るよう、「水道ビジョン」で位置づけられた「安心」「安定」「持続」「環境」「国際」の5つの主要政策課題に沿った形で、中期展望に基づく事業分析、評価を総合的に実施し、目指すべき将来像を描き、施策を着実に実施する指針として岡山県広域水道企業団地域水道ビジョンを策定するものです。
[更新年月日:2011年4月11日]